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施設内虐待は無くならないかもしれない

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虐待は起きる

テレビのニュースでは度々取り上げられている施設内虐待。見ると「なんでこんなことするのか!」怒りをあらわにする人も少なくない。もちろん僕もニュースを見ては胸糞悪い気持ちになるが、その一方で「しょうがない」と怒りを抱いても仕方がないと諦めている。


僕は他のより虐待をしてしまう可能性が高い場所で日々働いている。正確に言えば、虐待を受けてしまいそうな方が大勢いるところだ。高齢者や障害者施設。いつテレビで報道されてもおかしくない立場と言っても過言ではないだろう。


10年近く福祉業界で働いていてきてこの記事のタイトルのようなことを悟った。家庭での児童虐待のことはよくわからないけれど、病院や福祉施設での虐待は無くならないかもしれないと悩んでいる。なぜそんなことを思ったか素直に書いていく。

人間は怠け者で嘘つき

これは皆が内心感じていることかな。最近では政治家がよく脱税のニュースを取り上げられている。不倫とかもそうだ。平気で嘘をつくのが人間。これは事実だ。ニュースで取り上げられているのはごく一部で、それ以外のところで人間の嘘は氾濫している。


人間は、人の見えないところではとても人には言えないような事をしでかしている。そもそも虐待が起きるタイミングは自分以外の誰にも見られていない時に起きる。「うーん、この人怪しいな」と思って監視カメラを設置してみてやっと虐待が発覚する。皆の前では笑顔で接していても1人になると正体が露わになるんだ。


高齢者や障害者は、自分がひどい事をされたという事実を正確に伝えることが難しい。職員が虐待していても、当の本人が喋ることができなかったりすれば虐待していなかったことになる。記録なんて簡単に偽ることができるのだから。嘘をついてもバレない環境というはなんとかしないといけない。

虐待を容認せざるを得ない環境

当の本人が声をあげられないのであれば、職員が通報すればいいんじゃないか?という意見は合っている。国の方からも、見つけ次第通報するようにとお達しが来ている。ただ、通報をしづらい環境にいるのは事実。例えば、同じ職場の同僚が利用者に対して虐待をしていたところ通報すると、その施設が問われることになる。


もちろん、その職員は懲戒免職など食らって虐待は減るだろうけど、施設の損害が大きい。悪い言い方をすれば、自分で自分の首を絞めることになるだけだ。それだったら通報しないで注意喚起だけで終えるという判断になる。施設が問われたら他の利用者にも影響が出るだろう。だったらその職員を退職させるのがベストだが、人手不足を理由にして切れない。そんな悪い職員でさえも切れないという福祉の現場は如何なものか。

自分より弱い人に対しては気落ちが大きくなる

高齢者や障害者などの利用者に対し、タメ語で話している施設職員を見たことはないだろうか。例えば20歳の職員が、自分より何倍も歳を重ねている人に対し「何やっているの!」と平気で接していたりする。身内の関係ならまだしも、お金を払ってもらっている方に対して敬語を使えないどころか、威圧的な口調で話をしているのは如何なものか。


敬語を使えない理由には二つほどあると思う。一つは、話す対象の方が敬語を使う必要のない人と判断しているということ。これは誤解に繋がりそうな表現だが、決して悪い意味ではない事をわかってほしい。利用者からしてみれば、崩した話し方で接してくれた方が親近感が湧いたり心地良かったりする。敬語を使うよりかは関係が良好になりやすいのはなんとなくわかる。これは余談だが、職員は打ち解けようと崩した話し方をしても、受け取る側は不快に思うことも多々ある。


もう一つは、利用者を自分より下の立場だと無意識に判断しているから。見下していない限り、歳上の方にタメ語で話すようなことは起きない。家族以外の方にタメ語で話す機会は普段ないはず。なぜ見下すのかと言うと、高齢者や障害者は出来ることが限られてきて、当たり前と認識していることが当たり前に出来ないから。「なんでこんなことも出来ないの?」と思ってしまうのが普通の人間だ。


別の記事でも書こうと思うが、言葉の乱れはいずれ虐待につながっていく。自分の乱れている言葉を日々耳にしているといずれ対応も雑になってくる。

職員の質が低い

福祉業界はいつでも人手不足。昨日までニートだった人や、「俺の税金使って生活しやがって」と見下しながら働いてきてサラリーマンも、誠意を見せれば福祉職に就くことが出来る。全くの素人でも利用者に接することが出来る現状がある。会社の理念やら福祉の倫理などを十分に理解していない状態で働くから、利用者に対しての対応が雑になりがちになる。なぜこの人がここで生活しているのか、生活せざるを得ないのか知らない。言葉遣いや接し方すらもろくに出来ない状態の人が働いているのは事実。


この事実を「人手不足だからしょうがない」という便利な言葉で片付けられているのも事実。資格がなくても働くことが出来るのは実際何とかして欲しいところ。福祉職は見下されがちだ。クビになった後の福祉職ではなく、目指してもなれない福祉職ぐらいの勢いじゃないと職員の質は上がってこないと思う。

まとめ

福祉業界には課題が山積みだ。虐待防止の研修など行っても、具体的な対応策はでてこない。人間の本質を見る限り、嘘のつけない環境づくりは非常に大切かと思う。また、職員の質の向上も必要だが、長い年月がかかることは間違いない。

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