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民宿に泊まって初めて感動した。福島の南会津にある泣かせる民宿『赤ひげ』

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泊まる前はこんなに感動するなんて思いもしなかった。


3月15日、ある事情で埼玉から福島へ車で向かう。行き先も決めず夕方にやっと大内宿へたどり着く。ネギでそばを食べるのが有名らしいから食べよう!と思っていたら、全ての店が開いていない。この時期はお休みらしい。雪が降り積もる中でふと気づく。今日の宿を取っていなかったことに…。


急いでじゃらんを見て付近の宿を探す。大内宿でネギそば食べられなかったからもう腹ペコ。夕食と朝食付いているところないかな?

夕方だからさすがに今から夕食用意してくれるところなんてないか…

ってあったよ!!民宿『赤ひげ』!


予約の電話もあったかい対応

急いで予約の電話。出たのは宿主の大将で「あーい!今確認します!」と、女将さんに電話をチェンジ。女将さんも元気な声で対応してくれたが、言葉がカタコトで会津弁が交じっている。


後でわかって納得したことだが、女将さんは上海出身だそう。急な予約と夕食作りをお願いしたにも関わらず、あたたかすぎる対応に心がほっこりした。


意気揚々と大内宿を後にしコンビニへ。大量のお酒とおつまみを買い込んで準備万端!細い路地を抜けると赤ひげの看板が見える。ちょうど他のお客さんも着いたところで、僕の車を見るなり「埼玉から来たんですか!?私たちもなんですよ!」と笑顔を向けられた。


埼玉から親子三人で来たとのこと。今日のお客は僕とこの親子だけらしい。いやー世間は狭い笑。なんて思っていると大将がお出迎え。「兄ちゃんよく来たねー」と、柔らかな口調で部屋へ案内された。

民宿とは思えないほど綺麗に保たれている部屋


作りはさほど新しくないが部屋は驚くほど綺麗。共用スペースもホコリ一つ落ちておらずしっかりと清掃が行き届いているのがわかる。これを大将と女将の二人でこなしていると思うと頭が上がらない。


そんなことを考えつつも、プシュッと缶ビールを開けてグビッと!最高だ。今日は氷点下だから残りのビールは窓際に置いて、天然の冷蔵庫でキンキンにするんだ!

皆で食べる夕食はボリューム満点


「兄ちゃん出来たどー」と大将の声で広間へ足を運ぶ。既に埼玉の親子は席についているが座っているのは4人。あれ?一人多かったのか、と思いつつ席へ。


料理が目に入った瞬間「凄い…」と思わず呟いてしまうほど品数が多い。これは食べ進めていくと誰もが感じるだろう。この値段でこれだけ食べていいのかなと。


メニューは煮魚に馬刺し、鮎焼きに煮物、チャッカマンで点ける鍋に海老。そして炊き方が完璧なご飯とキムチ。あと何かあったけど酔っ払って忘れた笑。とにかく美味い、全部が。とビール片手に舌鼓を打っていると、埼玉の親子の所にいた息子さんらしき男の人が僕の元へ。


「ゲームやろう」とiPadを見せてくる。僕もノリノリでゲームを見ていると女将さんの声。息子さんらしき人に向かって「何やってるのお客さんの前で!」と若干怒り口調。いや、お客さんを怒っちゃまずいんでは…と思った瞬間「私の息子なのよ」って、、なにぃーー!!


完全に埼玉の親子の食卓に馴染んでたからてっきり。すげーアットホーム。ここから女将さんのトークが始まる。すごく気さくで屈託のない笑顔で喋るその様は誰が見てもほっこりするだろう。大将も交じるとさらに会話が弾み止まらない。気づくと民宿にいる全員が食卓を囲んでいた。

自分の家かと思ってしまう雰囲気

広間は広い座敷で三つの丸テーブルがあり、THE!日本の食卓って感じ。その他に女将と大将と息子さんの私物がたくさん置いてある。そんな中でワイワイと皆で過ごしていると、まるで自分が田舎の実家に帰ってきたかのような錯覚を起こす。


だが、家にいながらもサービスは本格的。しっかり仕事をしながら女将さんと大将は喋っており、程よく客を気持ちよくさせる。


広間を後にする頃には僕の心とお腹はいっぱいになっていた。と同時に「なんでもっとこの宿に気づかなかったんだ」と少し後悔をしたのを覚えている。

温泉が家にある

ほろ酔い状態で風呂へ。時間を選べは貸切だ。浴槽は何人か入ることができるが洗い場は一つ。洗い終えていざ浴槽へ!「あちぃー!!」と全力で叫ぶほど熱い。と同時にこりゃ温泉だと一瞬でわかる。


熱い風呂にようやく慣れてきた頃、「はいりまーす!」と大将の声。早々に体を洗い終えるとざぶ〜んと湯船に入ってくる。「これを味わうために1日頑張ったんだ」と嬉しそう。まさか大将と裸の付き合いが出来るとは思わなかった。なんか家族みたい。


熱くなった体を氷点下ビールで冷やして就寝。

朝食もばつぐん

7時半には完璧にセッティングされた朝食が待っていた。焼き魚にごぼう、玉子焼きに漬物、納豆と最高に美味い味噌汁。そしてまたもや炊き具合が完璧なご飯。ご飯おかわりしまくっちゃったよ。女将と大将は朝も元気だった。

男泣きで枕を濡らす

二度寝のつもりが寝れない。今思うと帰るのが寂しかったんだ。横になりながら泣いてしまった。この歳になって人と離れるのが寂しくて泣くなんて思わなかった。


身内にも言えないのでブログに書いてます笑。隣に住んでる人も知らない人が多い中、こんなに優しくしてくれる人がいるなんて。


そんなこんなしているうちにチェックアウト時間。玄関で支払いの最中も女将さんが話しかけてくる。やっぱり明るい。そんな中、ずっと疑問に思っていたことを質問することにした。


なぜ民宿の名前が『赤ひげ』なのかを。でも質問の答えは返ってこなかった。正確に言うと、女将さんが話しているうちに脱線して違う話になった。過去の苦労話などをたんまり聞かせてくれたんだ。やっぱり苦労してんだなぁと思いつつ玄関を出た。今度、聞きに戻ってきますね。

イイ人には人が寄ってくる

そう言えば玄関にはあちらこちらにお土産が置いてあった。沢山の置き手紙と一緒に。おそらくあれは今ままで来たお客さんが送ったものだ。赤ひげの方へ向けた感謝の気持ちがたくさん書いてあった。


やっぱり『人』だよね。

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